年末の院内は込み合っていた。
私は受付を済ますとレントゲン室の前のソファーに座り、名前を呼ばれるのを待った。
座っている間にも体中の汗がダラダラと流れているのがわかった。
程なくして自分の名前が呼ばれ、言われた場所で衣服を脱いだ。
やたらと着込んできていたうえに汗もかいていたせいで、レントゲンの撮影版の前に立つまでに時間がかかった。
撮影後に服を再び着るときに、私は一番下に着てきた肌着は丸めて鞄の中にしまうことにした。
後がつかえているらしく、レントゲンを撮影していた技師がイライラした様子でカーテンの外から「まだですか」と話しかけ、
着替え途中の私を急かした。
採尿コップに尿を取り、小さな小窓の前に提出した後、内科医による診察の順番を待っていた。
フロアの天井にはカルテや検体を運搬するためのレールが設置されており、
その上を小さなトランクケースのような物体がせわしなく行き来していた。
「尿にタンパクが出ているみたいですね。」若い医師がなにやら紙切れを見ながらそう言った。
そして私の手足や首回りを入念に触っていた。
「特にむくみがあるわけではなさそうなので、一時的なものだとは思いますが、念のため再検査したほうがいいでしょう。
後日、もう一回検査を受けに来てください。